自己PRでの失敗パターンは、2つあります。
mood_bad自慢の連続で押し切ろうとする
mood_badストーリー性を作ろうとして冗長な話になる
特にエリアや時間帯にはこだわり・・・
身に覚えがありませんか?これらの自己PRでは採用担当者にマイナス評価をされてしまい、合格からは遠くなります。
ポイントは客観性とストーリー性。最後に具体的なNG例もありますので参考にしてください。
自己PRは客観性を持たせよう
就職活動・転職活動において、自己PRで最も多い勘違いが、「自己PR=自分の良さを自分の経験からアピールすること」という概念です。言葉尻ではなく、考え方が問題という意味です。
自己PRで最も大切なのは、客観的指標を伝えることです。
「私は~が自慢です。」「~の力があります」「こんな経験をしました」という主観だけではなく、「社内でも評価され、社長賞を受賞しました」「既存のお客様から新規のお客様をご紹介いただく割合が75%を超えました」という他者からも認められ、評価されていることを示さないと説得力に欠けてしまい、ひいては「自己評価だけが高いイタイ人」と判断されてしまいます。
ストーリー性があると納得度アップ
もう1つのポイントはストーリー性です。客観性はボーダーラインをクリアする最低条件であるのに対して、ストーリー性は合格ラインを超えるためのポイントとなります。
意識して欲しいのは、4つの観点。
「ノウハウやスキルを生かす」→「具体的な行動内容」→「数字を盛り込んだ結果」→「新たなノウハウ・スキルを身につけた」
こんな枠組みで自己PRの話をされたら、期待が高まりませんか?
ストーリー作りのポイントは、「数字を盛り込んだ結果」を最初に定めて逆算してストーリーを作ることです。
ストーリーを作ろうとして冗長になって内容が形骸化してしまう応募者も見かけます。
下記はありがちな自己PRの流れです。
⇒現職1年目に社員旅行の幹事役に任命される
⇒他のプロジェクトメンバーは先輩4名。不慣れな状況でも先輩方とも臆することなく意見交換
⇒また、プロジェクトの途中で離脱を考える人も出てきたが、こまめに相談に乗ることで離脱を回避
⇒企画していたイベントの準備が終わらず全員で自宅作業
⇒前年よりも参加率も上がり盛況に終わる”
これでは、時系列に並べて話しているに過ぎず、話が発散してしまい自己PRポイントが伝わりません。
この話をリライトするのも、「数字を盛り込んだ結果」を決めてから作り込むとキレイになります。“数字”を意識すると、「前年比での参加率アップ」に絞ると良さそうです。
事前準備でライバルと差をつけよう
「自己PR」は就職面接でも、転職面接でも必ず聞かれます。
しかし、対策本を真に受けすぎて、熱量だけが高くて全くアピールになっていない応募者を良く見ます。
面接官にマイナスの印象となる使われがちなNG回答とその対策を、面接官の本音付きでお教えします。
もし対面では緊張して、言いたいことが言えない人は事前に履歴書や職務経歴書に記載して提出しておくと良いでしょう。
面接官から、「履歴書に~と記載がありますが、」と水を向けられるのでスムーズに話すことができます。
NG回答例と面接官の本音&対策
やる気は負けない自信があります
【面接官の本音】 やる気はあって当たり前だろっ
「言われたことは何でもやります」「きっとお役に立てます」も同じで、これらは社会人として働く上では当然の前提条件であって、全くアピールになっていません。
むしろ、抽象論しか語れない、ひとりよがりな無責任な発言と面接官に受け取られ、お見送りとなる可能性もあります。
やる気や根性をアピールしたいのであれば、どんな困難でも乗り越えて成果を出せることをアピールすると好印象です。
もちろん、言葉だけではなく3~5分程度語れるようなエピソードをストーリーを作って話しましょう。
社会的な問題や企業側の要因も大きいですが、年々メンタル不調者が増えており、採用時点で重要視する企業も増えています。
ストレス耐性を自己PRにできると、合格間違いなしです。
御社の社風が合っています
【面接官の本音】 何でわかるんだ?思い込みが強すぎるな
「職場の雰囲気が良いので」も要注意です。
実際に勤務せずに説明会や面接だけでは、社風はわかりません。「企業で働くことへの甘さ」と捉えられたり「思い込みで判断する応募者」と思われて選考で不利になります。
一次面接やリクルーター、転職エージェントなど具体的な情報源を基にした応募先企業が大切にしている社風・文化と、自分の価値観・ポリシーとが合致していることをアピールするとプラスの印象になります。
面接対策として、自分の価値観を応募先企業の社風に合わせることは止めましょう。選考過程で必ず見透かされます。
とりあえず何事もトライします
【面接官の本音】 行動力は良いが、計画性が欠けてそうで危ういな
「どこへでも駆けつけます」「思い立ったら即行動に移します」も同様です。
雇用している企業からすると、目的意識のない行動は「無策・無謀は時間の無駄⇒対価のない出費・コスト」と判断されてしまいます。
行動力のプラス面を上回るマイナスが大きいと評価されてしまいます。
計画性と行動力は表裏一体で、面接ではどちらが欠けてもマイナス評価となります。逆に両輪揃っていることをアピールできれば、面接でも好印象となり合格できるでしょう。
「計画はち密(慎重)に、行動は大胆に」という言葉がある通り、考えながら行動できるエピソードを添えて話せると◎です。
リーダーシップがあります
【面接官の本音】 リーダーシップを履き違えてるんだろうなぁ
特に学生や若手の転職志望者に多いのが、リーダーシップ=面倒見が良いと勘違いしている人。
就職活動では、「学生時代はアルバイトとサークル活動に力を入れて過ごし、リーダーシップを発揮してチームをまとめました」というエピソードをよく聞きます。
転職面接でも同様です。
具体的なエピソードを聞いていくと、多いのは「辞めそうな人の話を聞いて、踏みとどまってくれた」「ケンカを仲裁した」という求めているリーダーシップとかけ離れた話。
中には「所属していた支店の売上が全国10番目に入った」「チームが県代表になった」という輝かしいエピソードもありますが、結局のところ支店長の戦術が光ったり、チームの監督の手腕だったりと、リーダーシップを発揮することは難しいものです。
転職において、30代以降であればリーダーシップがある人は、何らかのポジションに就いているはずで、その実績と成果を述べれば事が足ります。
ポジションを任されていない時点で、「リーダーシップはない」と思った方が良いでしょう。(少なくとも社会の評価がそうなります)
問題は学生を含めた20代です。
リーダーシップをアピールしたいのであれば、「リーダーポジションを任されたことがある」で十分です。素質がある人は、周囲に押し上げられて任されることを応募先企業の採用担当者はわかっています。
ここまで解説すればわかると思いますが、リーダーシップを自己PRに使うことは、止めた方が良いでしょう。本当に素質がある人は面接で対峙すれば、わかるからです。
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