※ 職務経歴書の書き方については 「第二新卒の転職 職務経歴書(自己PR・志望動機)の書き方とポイントを徹底解説!」 へ
履歴書の書き方 基本中の基本から
履歴書は新卒の就職活動時やアルバイトへの応募の際など、何度か書いた経験のある人も多いと思います。基本的なことはわかっている・・・つもりでも、なぜか立ち止まってしまうのが初めての転職のとき。
第二新卒のみなさまは特に、「新卒の就職活動時のエントリーシートとどう違うの?」とか、「就職活動のときは企業指定の項目だったけど、市販の履歴書の場合は何をどこまで書けばいいの?」など、疑問に思うことも多々あると思います。
なので、ここではあえて基本中の基本からレクチャーしていきたいと思います。
1.履歴書は市販のものでOK
「どんなフォーマットの履歴書を使えばいいの?」
そこからつまづいてしまう人も少なくはありませんが、これはあまり深く考えず、ごくごく一般的な市販のものであれば全く問題ありません。中には「アルバイト用」「転職用」と用途が記載されているものもありますが、「アルバイト用」を選ばなければ大丈夫です。
個人的には、「志望動機」欄があまり小さいものは避け、ある程度自分の思いを伝えられるくらいの文量が書けるものがいいかなと思っていますが、市販のフォーマットでもいろいろあるので、自分の使いやすそうなものを選びましょう。
2.履歴書は手書きがベター
以前は手書きが当たり前だった履歴書も、最近ではPCで作成して印字されたものもよく目にするようになり、印字バージョンも徐々に市民権を獲得してはいます。
ただ、印字されたものを嫌う人もまだまだいるのが実状です。
単に伝統を重んじる体質が理由だったりもしますが、中には字の書き方から応募者の「人となり」を多少なりとも読み取ろうとする採用担当者もいます。
教科書のような美しい字である必要はないので、字を丁寧かつ正確に書くことを心がけましょう。
なお、最近では企業側からPC作成の履歴書を指定される場合もあるので、その場合は指定に従います。
3.和暦・西暦はどちらでも。和暦の方が一般的?
日付を和暦で書くか西暦で書くかというのは、必ずどちらでなければいけないと決まっているわけではありません。
結論から言えばどちらでもいいのですが、同じ履歴書内で生年月日は和暦なのに学歴は西暦、など、和暦と西暦を混在させてしまわないように注意しましょう。また、職務経歴書も一緒に提出する場合、履歴書と職務経歴書両方を統一するようにしましょう。
なお、履歴書は特に、市販のものの生年月日欄などにもともと元号の表示がある場合もあり、和暦の方が多く見かけます。応募する企業が日本企業である場合は和暦で統一する方が企業側も馴染みがあるかもしれません。
4.記載項目は基本的にすべて書く
(1)日付
郵送する場合はポストに投函する日付、面接時などに直接持参する場合は持参する当日の日付を書きます。「作成した日」ではありませんので気をつけましょう。
(2)氏名・生年月日・性別・住所などの基本情報
事実をありのままに、間違いのないように記載します。
・氏名に旧字がある場合は、基本的には旧字で。
・生年月日は、和暦で書く場合など「平成●●年」を「H●●年」などと略して書くのは避けましょう。
・住所の記載は省略せず、都道府県からアパート名・マンション名と号室まで書きます。
(3)学歴
学歴の1行目には「学歴」と行の真ん中に書き、書き始めは中学校の卒業から。
あとは事実をありのままに、間違いのないように記載します。
学校名・学部名・学科名などは省略せず、正式な名称を書きます。
(4)職歴
職歴の1行目には「職歴」と行の真ん中に書き、最初の職歴から正確に記載します。
会社名は「(株)」などの略称を使わず、所属部署名や簡単な職務内容もあわせて書き、今の職場に在職中の場合は退職予定時期が決まっていればそれも書いた方が良いでしょう。
最後の職歴の次の行には「以上」と右端に寄せて書きます。
(5)免許・資格
応募先企業の事業内容や職種に関係なく、持っている免許や資格は原則として全て記載しますが、「英検4級」などのように取得した級位があまりに低いものは記載不要です。
履歴書に書く資格の目安としては、英検であれば2級、簿記であれば最低でも3級と考えてください。
なお、記載にあたっては免許・資格の名称も省略せずに取得した時系列順に書き、最新の資格の次の行には「以上」と右端に寄せて書きます。
(6)自己PR・志望動機など
履歴書の自己PR・志望動機欄は書けるスペースが狭く、あまり多くは語れません。
前職がある場合、職務経歴書の提出も求められることが多いため、具体的には職務経歴書の方で書くようにし、履歴書にはその内容を取りまとめて書くのが良いでしょう。
自己PR・志望動機の書き方について、詳しくは「第二新卒の転職 職務経歴書(自己PR・志望動機)の書き方とポイントを徹底解説!」で説明しますが、大まかに言えば「自己分析がきちんとできているか、また、具体性をもって応募先の企業または職種に結び付けて考えることができているか」「それを自分の言葉で語ることができているか」という点がポイントとなります。
ちなみに、以下のような例はNGですのでご注意ください。
・「御社の社風にひかれたため」など具体性を欠く内容
・そもそも書かれていない
・職務経歴書に記載された自己PR・志望動機と合致しない
「本当にこの人は応募する気があるんだろうか」と思われてしまいます。
(7)その他
履歴書のフォーマットにもよりますが、「本人希望欄」「通勤時間」「配偶者の有無」「趣味・特技」「健康状態」など、様々な記載事項があります。
強いて注意すべき点があるとすれば、
・「本人希望欄」・・・応募する職種や雇用形態など、特記すべき事項があれば記載する
・「趣味・特技」・・・基本的に自由に書いてよいですが、内容によっては面接での話題のきっかけともなり得る半面、あまり奇抜なことを書いてしまうとイメージダウンにもつながるため、常識を考えた内容とする
・「健康状態」・・・何か持病があってそれを前提に応募するのでなければ、通常は「良好」と書く
くらいかと思います。
5.履歴書のタブー
最後に、転職にあたっての履歴書作成で、やってはならないタブーについてお話しします。
まず一点目が、履歴書を書き損じた時の「修正」。
修正ペンなどを使用するのはもってのほかですが、二重線で訂正して訂正印・・・これも余程の事情がなければ避けたいものです。
本人は何枚も書いている履歴書のうちの一枚かもしれませんが、相手側からしてみればその応募者から受け取るたった一通の履歴書です。そのたった一通がイメージを左右してしまうので、一通一通同様に心をこめて間違えないように書きましょう。
また、履歴書の使いまわしも絶対にNGです。
実際には日付欄もありますし、志望動機欄など一社一社に合わせた内容になっていて使いまわしなどできるはずもないのですが、魔がさして横着するなどということはないようにしましょう。
次に履歴書貼付の写真についてです。
これも本当に当たり前のことばかりなのですが、それでも常識外れな履歴書はたまに見かけるものです。
・履歴書の写真貼付欄のサイズにあった写真を用意すること
・ジャケット・男性の場合はネクタイ着用にて、顔が見えるように写真を撮影すること
・はがれないようにきちんと貼り付けること
など、常識がないと思われないよう、身だしなみ・写真の写りを含め、きちんとしたものを選びましょう。
履歴書の作成にあたっての基本中の基本については以上となります。
なお、転職にあたっては、履歴書と職務経歴書両方の提出を求められることが多いですが、どちらかと言えば履歴書は自分の過去と現状についての単なる「事実」を表すためのもので、職務経歴書の内容の方が人事担当者にとっては重要です。
職務経歴書の書き方については、**[「第二新卒の転職 職務経歴書(自己PR・志望動機)の書き方とポイントを徹底解説!」][1]**をご覧ください!